【Automatonism 3.0】PureDataで作られたハンパないモジュラーシンセがアップデートでさらなる完成度に!
ナカジ(@cp_nakajun)です。
もう2年半前になりますが、以前PureDataだけで作られたモジュラーシンセ「Automatonism」をご紹介しました。
気がつけばバージョンも「3」になっていて、僕が最初に取り上げた時は67個だったモジュールが27個も増えているようです。
これはイギリスの英国王立バーミンガム音楽院の博士課程の学生であるJohan Erikssonが行っている、作曲・演奏・楽器制作のプロジェクトなのですが
博士課程を終えるようで、どうやらこのバージョン「3」で一区切りとするとのことです。
しばらくアップデートもないので「Automatonism」を研究してパッチングに活かすもいいでしょうし、Johan Erikssonのように音楽制作に活用するのもよいのではないでしょうか。
以下に「Automatonism 3.0」の概要を記載します。
Automatonism 3.0 by PureData
Automatonismのプロジェクトサイトは以下です。
www.automatonism.com
まず個人的な所感ですがAutomatonismの魅力的なところとして
- 動作要件がPure Data Vanilla
- Pure Data なのでmacOS、Windows、Linuxなどクロスプラットフォーム
- フリーで利用できる
というところはとてもありがたいところだと思います。
Johan Eriksson本人コメントから
it is now possible to send control messages to a module’s parameters for easier integration with other PD projects.
モジュールのパラメーターに制御メッセージを送信して、他のPDプロジェクトと簡単に統合できるようになりました。
とのことなので、自分でも拡張できそうですね。
Automatonism インストール(セットアップ)
- Pure Data Vanillaをインストール
- Automatonism_3.0.zipをダウンロード
- 「main.pd」を開きます。
- パッチングを始める
また、「main.pd」を開くとクイックガイドとマニュアルがあるようなので読むといいでしょう。
Automatonismのアップデートモジュール
Automatonismのアップデートモジュールをさっと確認してみると
Ver3.0:ALGOMATRIX, CHORD-SYNTH, PERCUSSION, RATCHET-SEQ, RANDOM-MIXER, COMPRESSOR, CHANNEL-EQ, VINTAGEVERB, STARLIGHT, AUDIOFREEZE, TREMOLO, TIME-MANAGER and RANDOM-TIME-MANAGER
Ver2.0:PD-303, POLYFM, POLYSYNTH, SAMPLER, LOOPER, MEGAVERB, AUDIO-RECORDER, MULTITRACK-RECORDER, OVERDRIVE, PITCHSHIFTER, TRIGGER-TRAIN, MANUAL-TRIGGERS, EXTERNAL-AUDIO & GRAPHIC-EQ
こうしてモジュールの名前だけみても、かなり機能的なモジュールがあると感じます。
僕もこんなの作ってましたけど、自分で開発することに疑問を持ちそう…
いやいや、それはソレ。
Automatonism デモ映像
最後にJohan Eriksson本人の「performance by me for electric guitar and Automatonism」
他にもAutomatonismのプロジェクトサイトにデモ映像などへのリンクがあるのでぜひご覧ください。