TouchDesignerでVJするならMobMuPlatで自分仕様のOSCコントローラーを作ってしまうのもオススメです!
ナカジ(@cp_nakajun)です。
ここ数ヶ月「TouchDesigner Study Weekend」という週末勉強会に参加させてもらってTouchDesignerに取り組んでるのですが
その講座の中でも「VJをやるならMIDIコントローラーは必須だよ」というような話しが出たりしました。
LIVE現場となるとマウスで「ぽちぽち」では操作性に欠けるし、感情に対するレスポンスが悪いのでフィジカルコントローラーが必要というのは普通に理解できますよね。
実際、KORGのNANO KONTROLはよく見かける気がします
でも、ですよ
市販のVJソフトを使わずに
わざわざ TouchDesigner で自分仕様のVJ表現をしてるんだから
フィジカルコントローラーも自分で作った自作仕様を作りたくない??
みたいに思ったりもするわけですよ
もちろんOSCコントローラーを実際の現場で使うにはネットワークの確保が必要だったりするし
OSCコントローラーはタッチパネル(画面)でそもそも「ボタン」や「つまみ」じゃないので、そこにこだわりがある人には向いてない、とも思うけど
でも、この流れ
- MobMuPlat(コントローラー)
- OSC(通信プロトコル)
- TouchDesigner
を使えるようになっておくことで、展示作品のコントローラーなんかにも応用できるのでVJ専門というわけでなく幅広く活動したい人にはオススメだと思ってます。
以下のデモはMobMuPlatでTouchDesignerのCross Topを動かしてます。VJのクロスフェーダーのイメージですね。
これぐらいなら簡単にできちゃいます。
MobMuPlat
MIDIコントローラーは当たり前ですが、物理的にボタンやノブ、フェーダーの数やレイアウトが決まっています。
MobMuPlatなら全ては意のままです。
しかもスマホの加速度センサーなどの情報も取得し利用することができます。
MobMuPlatの詳細については、以下にある以前の記事を読んで頂けると嬉しいです。
お得なFire HD 8 タブレットとMobMuPlatで作る!LemurやTouch OSCのような自分仕様のOSCコントローラーを自作する方法
TouchDesignerでOSCを受け取る
先のサンプル動画のようにTouchDesignerでOSCを受け取るテストをしてみましょう。
単純にMobMuPlatのフェーダーを操作して2つの映像や画像をクロスフェードしてみます。
まずTouchDesignerを起動して、下の画像のように左から
「OSCIn CHOP」「Constant TOP」を2つ、「cross TOP」、そしてまぁ「Null TOP」を置きます。
「Constant TOP」をそれぞれ違う色(例では白と赤)に設定し「cross TOP」に入力します。
次に、TouchDesignerを起動しているPC、MacのIPアドレスを確認します。
Macであれば「システム環境設定 → ネットワーク」です。
上記のMobMuPlatの記事を参考に
MobMuPlatのNetwork設定の「Output IP Adress」をTouchDesignerマシンのIPに設定します。
「OSCIn CHOP」の設定で「Network Port」をMobMuPlatと合わせます。
これでMobMuPlatのフェーダーを動かすとその値を「OSCIn CHOP」で受信することができるかと思います。
次に「cross TOP」のCrossパラメータです。
「OSCIn CHOP」の右下、ViewerActiveボタンを押してから、受け取ったOSCのラベルをドラッグし「cross TOP」をのCrossパラメータにドロップします。
「Relative CHOP Reference」を選ぶと
「OSCIn CHOP」で受信している任意のラベルの値で「cross TOP」をコントロールすることができます。
これで先のデモ映像と同じことができるようになります。
OSCコントローラーとしては1-10driveの「ZIG SIM」もありますが
コントローラーやインターフェースを作るなど汎用性を含めると僕はMobMuPlatの有用性も紹介しておきたいと思います。
ただ、MobMuPlatはちょっとだけPureDataの知識が必要なので、ぜひ上記の記事も合わせて読んで頂けたらと思います。