【 PCD2020】クリエイティブコーディング文化の未来を想うイベントだと感じた Processing Comunity Day 2020

投稿日:2020-02-08



ナカジ(@cp_nakajun)です。

2020年、今年もProcessing Comunity Dayに参加させて頂きました。

昨年の自分はこんな感じの

Processingの魅力が知りたくて#PCD2019 に参加したら、個人的には数学への意識を凄く高めて貰える時間だった!



Processing完全未経験状態での参加でした。

その後、じゃあバシバシProcessing触ったかと言うとそうでもなく…ちょちょっとp5jsをって程度で

すいません…

でも「参加した」かつ「書く」

あと、アレですね。当たり前だけど「目的大事」ですね。

Processingでなにをしたいか!

そう意味で今年の僕はPraxisLIVEを知った事がモチベーションをさらにプラスしてます。

と、ここまでをPCDに向かう電車内でワクワクしながら書いていたんですが

今年のPCDは良い意味でProcessingに限定せず「クリエイティブコーディング文化そのものに対して貢献しよう!
という意図があったんじゃないかと、個人的に感じてめっちゃ面白かったし、刺激を受けました

なので「Processingのスキルアップ!」みたいなイベントじゃなくて、
クリエイティブコーディング文化の未来の為にProcessingはきっかけだったり一端を担うものとしたイベントと感じたことがより楽しめたのかな、と。

そんなイベントについて僕の触れたところ簡単に書き残しておきたいと思います。

ただ残念なのは、僕がなんかお腹が痛くて途中で帰ることにした為にゆっくりできなかったり最後までいられなかったりしたこと

帰路でTwitterを見ながら残念な思いをしてました。

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Processing Comunity Day 2020

最初にPCD2020の概要を書いておきます。

PCDとは、Processing Community Day(プロセッシング・コミュニティー・デー)の略です。
Processing のユーザーの交流イベントで、アートとプログラミングのコミュニティの多様性を祝って世界各地で2020年上半期の間に開催されます。
Processing のパイオニアや若手アーティストらによる講演やワークショップを通じて、
クリエイティブなハックやアートに直に触れることができます。

2020年は2月1日に Yahoo! LODGE で開催されました。

公式URLは「https://pcd-tokyo.github.io/」です。

  • 午前:キーノート(講演)
  • 午後:ワークショップとプレゼンテーション(LT)

という一日です。

PCD2020 キーノート

昨年のキーノートもかなり刺激を受けましたが、今年もめっちゃ面白かった!

今年のキーノートは

  • 杉原 聡「Processingによる建築設計 - コンピュテーショナルデザインの実践」
  • 松本 昭彦「音楽とアルゴリズム ~歴史・テクノロジー・アート~」

の2講演でした。

正直、ほんと「所感」しか書けないし少ないけど残しておきます。

Processingによる建築設計 - コンピュテーショナルデザインの実践


建築分野において、ルールやアルゴリズムで建築設計を行うコンピュテーショナル・デザインが近年広まっています。2007年よりコンピュテーショナル・デザイナーとして活動している講演者がコンピューター・サイエンス→メディア・アート→建築と分野を遷り変る中での3Dコンピュテーション環境の変遷や、コンピュテーショナル・デザインに必要な知識や代表的な手法、またそれを用いて設計・建設されたプロジェクトを通じて、コンピュテーションによって可能となった建築の形を紹介します。

建築って全然知らない分野だし、杉原さんの講演聞くまで全然Processingと建築に接点が感じられてなかったんだけど

この講演、めっちゃ面白かった。

僕の言葉で僕の理解をざっくり書くと(間違ってるかもしれませんが…)

「杉原さんの仕事はファサード?のデザインをジェネレーティブに、コンピュテーショナルに行われている。それはただカッコいいものを生成することではなく、
建築物としての目的や機能、建築に関わる物理的要素、さらには建築費用や法律にいたるまでの要素を落とし込んだ上でデザインとしてアートさせる為にProcessingを活用している」

要するにアウトプットのデザイン性を持ちながらすべての建築要素・制約を落とし込んだアルゴリズムのデザインを行う仕事の事例。ということかな。

これを「どうやるか」というところに杉原さんの表現や個性が現れるところなんだということだと思う。
(このニュアンスは次の講演の松本さんも話されてと僕は感じてます)

ちなみに、ファサードとはwikiによると

ファサードとは、建築物の正面部分(デザイン)のことである。最も目に付く場所であり、町並みを形成するもので、設計上、重要視される

内部空間を率直に表現するものと、内部空間との有機的なつながりなしに造形されるものがある。側面や背面でも装飾的に造形されている場合などはファサードと呼ぶことがある。
(wiki)

とあり、超重要な部分のデザイン。ということになる。

杉原さんの場合はデザインして終わりということではなく、次の工程とのやり取りなどにも深くかかわっている話しが続きます。

例えばCADへのデータの受け渡しの為の開発とか、本来CADが受け持つ機能を持つアプリ自体を開発した。といった内容でした。

このへんの話しはそもそも業界標準のCADの名前とかも知らないので単純に楽しく拝聴してましたが

こういう割と「腕力的」な話しは第一線で活躍している人の話しでよく耳にする気がして「やっぱりそういうとこで活躍できる人ってこういうことなんだな~」なんて思いながら拝聴してました。

最後に、僕この講演後に杉原さんが気になりすぎてググったんですがこんな記事がありました。ということで

音楽とアルゴリズム ~歴史・テクノロジー・アート~


アルゴリズミックなものの考え方を分野を限定せず応用することを目指し、音楽の作曲の世界を1例にその技法や美、創造性、芸術についての実践や展開の可能性を検証します。 アルゴリズミックな表現は音楽の世界では古くから存在し、1950年代のレジャレン・ヒラーの時代から既にアルゴリズミックな作曲による生成音楽が存在していますが、実はコンピューターが20世紀に登場するはるか以前からその萌芽を見ることができます。

音符という離散的なデジタル表現と親和性が高い概念の組み立てにより設計されてきた音楽の歴史の中に、いかにアルゴリズムを見いだすことができ、それらをモデル化することで様々な表現に応用し技法や発想を応用できるのか、音楽の世界の外側の人たちに向けてその応用の可能性を紹介します。

僕も一応、アルゴリズム音楽に興味ある側なので松本さんのネット発信はフォローさせて頂いてます。

なので今回は初めて講演を聴講できる機会なのでめちゃくちゃ楽しみにしてました。

講演は西洋音楽史において「コンピューターの登場以前からもアルゴリズムによって作曲された曲がある」という話しから
それらをいくつか聴かせて頂きながら聴き比べ、「アルゴリズムで作られた曲が必ずしも無機質な音楽になるとは限らない」という流れがあり

史実を踏まえ、かつ受講者の感覚にも実感させたうえで創造性、芸術についての本質に迫っていくような講演だったと思います。

その中から松本さんからのメッセージとして受け取ったトピックフレーズは

  • 様式を生み出すことが作曲として重要
  • 音楽様式とは制約でありアルゴリズムで記述可能
  • コンピューターにより様式を生み出せば楽曲は大量に制作できる時代
  • 大量に生成できるが故に楽曲のキュレーションが今後重要
  • 人間のプライドがコンピュータ生成の創造性を認めず常に過少評価される

と思います。

僕の中で大きなポイントして受け取っていることは
様式を生み出す重要性とその様式の選択、生成されたものの選択というキュレーションの重要性
ということだと思います。

これが「AI時代の~」とか「人間のプライドがコンピュータ生成の創造性を認めず」といったくだりへの対応策でもあると

そして松本さんの講演概要に

音楽の世界の外側の人たちに向けてその応用の可能性を紹介します

とありますが

先の杉原さんがその1つの応用実例なんじゃないかと感じています。


ワークショップ

今年のワークショップも魅力的なタイトルだらけでしたが

僕は田所淳さん(@tadokoro)のワークショップを受講させて頂くことにしました。

去年のPCDで刺激を受けた巴山竜来さん(@hayamatomoe)のワークショップも悩みましたが
タイトルからして僕の数学レベルに不安しかなかったのでまたの機会があれば、出直すことに…

田所 淳「Teachable Machineとml5.jsとp5.jsで機械学習プログラミング入門」


Googleの開発したTeachable Machineというオンラインで機械学習が可能なサイトと、p5.js、さらに機械学習のためのJavaScriptのライブラリーであるml5.jsを組み合わせて、学習させた画像や音声を利用したインタラクティブなコンテンツの作成に挑戦します。

上記で「自分のレベルに不安」がと書きましたが

機械学習」についてもまったくの未経験。

もうね「機械学習=難しい」のイメージからライブラリーを使うってことですら難しいと思ってしまっていて調べてすらなかった。

実際、「使う」「活用する」ってなるともちろん簡単ではないと思いますし。

でもワークショップタイトルに「入門」とあったので
「最悪ついていけなくても後学の為に雰囲気だけでも感じたい」「この機会をイイきっかけにすればいい」というノリで参加することにしました。

で、受講させて頂いた感想としては
田所先生、本当にありがとうございます。いいきっかけになりました。楽しく受講できました!
でした。

僕の所感ですが

  • ツールのようなイメージで触れてみること
  • 機械学習の難しい部分を強調しなかったこと
  • p5jsと合わせることで簡単な応用ができるってこと

を中心とした内容だったことが嬉しいところでした。

このワークショップのドキュメントとサンプルファイルは田所さんが公開してくれているのでおすすめです。


最後に

これで僕のPCD2020の記事は終わります。が

腹痛が本当に悔やまれます。

NEORTの作品展示ももう少しゆっくり見たかったし

その後のライブコーディングや

お悩み相談室も盛り上がったみたいだし

あと見たくても見られなかったLTもたくさんあるので
アーカイブが公開されることを期待しつつ楽しみに待ってようかと

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来年も楽しみです。

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