Processingの魅力が知りたくて#PCD2019 に参加したら、個人的には数学への意識を凄く高めて貰える時間だった!
ナカジ(@cp_nakajun)です。
先日、「Processing Community Day Tokyo」に参加しました。
もともと僕は音楽からインスタレーションに興味を持ちMAX/MSPをやりたかったが、(Macが必要&MAXの値段という主に経済的な)当時の事情でPureDataから入門した人間です。
あんまり分類したりする意味はないと思いますが、
いわゆる「ノードベース」の出身者ということになるかと思います。
恥を忍んでもう少し、自分の事を書かせてもらうと
「日本のメディアアーティスト大国化に貢献したい」とか言ってブログを書かせて頂いておきながら
クリエイティブコーディング環境としてこれ程メジャーな「Processing」に触れたことがないというモグリ状態でした…申し訳ない…
なんで「Processing」に触れたことがないかと言うと、
Processingの存在を知った時にはMAX/MSPを始めてたということもあり、ほんとうにただきっかけが無かっただけ…
というよくわからない言い訳は置いておいて
実はこれまでに周囲の人間がこういうことに興味を持つと
ほぼ、「Processingやろうと思う」みたいなこと言われてて、特に音でなくて映像やりたい人には
puredataとかMAXじゃダメなの??
いや、優劣をつけたい訳じゃないんです。
この傾向が気になってしまって…
しかも、最近はTouchDesignerのコミュニティーやTDSWのおかげで趣向を同じくした人達と知り合わせて貰えてますが、やはりProcessing経験者の方も多い印象があったり
実際に「puredataは挫折したんですよ」って言われてる方もいて
僕からしたら、その人の実力なら「挫折」は無いでしょう….
というのも、わりとそう言われる方は「コードが書ける」人だったりして
確かにコードが書けちゃうと
- ノードで繋ぐの面倒かもな
- PureDataにビジュアル作成のイメージないもんな
って感じで思ってたんですが
「TouchDesigner」とか「VVVV」とかもあるなかでここまでの根強い人気なのが気になっちゃって
やっぱり、魅力を知りたい!経験したい!
と、なった訳です。
ちなみに、もう一回書きますが
優劣をつけたい訳じゃないんです!
Processing Community Day Tokyo
今回はProcessing Community Dayについての詳細は割愛させてもらいます。
申し訳ないですが…ちょっと書ききれないので簡単に
Processing Community Day(プロセッシング・コミュニティ・デー) とは?
Processing のユーザーの交流イベントで、アートとプログラミングのコミュニティの多様性を祝って世界各地で2019年1月15日から2月15日の間に開催されます。東京では2019年2月2日に Yahoo! LODGE にて開催されます。Processing のパイオニアや若手アーティストらによる講演やワークショップを通じて、クリエイティブなハックやアートに直に触れることができます。
2019年2月2日に開催されました。
URLは「https://pcd-tokyo.github.io/」
- 午前:基調講演
- 午後:ワークショップとLightning Talk
というのが全体の流れです。
以下にアーカイブ動画があります。
数学に対する興味の刺激
個人的にすごく印象的で刺激になったのが、巴山竜来(@hayamatomoe)さんの基調講演。
「数学はアートを創るか? ーProcessingによる実践」でした。
僕は数学できません。中学生の時に先生に「お前は数学のセンスがない」と言われ、それを成人前に自覚しました。
ただ、それにもかかわらず、嫌いでもない。というタチの悪い奴です。
そんなもんなので、数学について全く語れるものもありません。が
巴山さんの講演聴きながら
- 数学を表現する
- 数学で表現する
両方とも「美しい」んだろうなっていうイメージしか湧いてこなくて、今さらだけど数学いいなって考えてました。
ちなみに2019/4/17に巴山さん著の「数学から創るジェネラティブアート – Processingで学ぶかたちのデザイン」という本が出版されるとのことなのでこれはチェックだと思っている。
reona396さんのワークショップに参加
ワークショップは@reona396さんの
「Processingでプログラミングに入門」を選ばせて頂きました。
全くProcessingを触ったことがないこともあり、最も初歩的なことからProcessingの魅力を体験できそうな感じだったので選ばせて頂きました。
PCD2019 TOKYO ワークショップ「2時間で!Processingでプログラミング入門」 #processing https://t.co/8XHS4Y8YzW reona396担当のワークショップ資料です!よろしくお願いします。 #PCD2019
— レオナ (@reona396) February 2, 2019
僕としてはすごく充実した講義でした!!
@reona396さん、ありがとうございました!
ちなみに、すぐ三角関数でてきましたからね。
でも、ここで思ったのはProcessingの魅力って削ぎ落とすとここにあるんじゃないかと
要するに「サクっと」表現しようとすると「数学」。これが結局一番シンプル。なんじゃないかと
まとめ:Processingの魅力
すごく長くなっちゃいましたが、本記事の冒頭の方で僕が気になっていたこと
- Processingの魅力
- 多くの人がProcessingをとおる理由
この点を結ぶキーワードは「数学」なんじゃないかと思うに至りました。
そもそも基調講演に「数学的な視点」からのものがあったり、初級ワークショップでとりあえず三角関数だったり。
そういう意味でいうと数学と仲のいい人ほどProcessingはとっつきやすいのかな、と思います。
逆にいうと、僕のように数学と距離がある人にとっては数学との距離を縮めるためにはProcessingが向いているんじゃないかと感じました。