おじさんになって再確認したBossのBlues Driver(BD-2)の良さ。RAT2との絶妙なコンビネーション
ギターでの活動を再開し始めた、ナカジ(@cp_nakajun)です。
現状の機材選びに対する考え方ですが、今はまずベーシックとなる機材を揃えることに重点を置いています。つまり、自分が使いやすくて心から「好きだな」と思える音が出る、土台となる機材を固めているところなんです。
自分が望む特定のジャンル用の機材は、このベースが完成した後にプラスしたり、必要に応じて差し替えたりして、今後揃えていく予定です。そんな中、今回はエフェクターボードの核となる歪み系をについてです。
高校時代の相棒たち
高校生の頃、私のメインディストーションはRAT2でした。そして、それをブーストするためにBossのSD-1を使っていたんです。RAT2の荒々しい歪みにSD-1の中域の押し出しが加わると、当時好きだったロックサウンドにピッタリでした。
ところが、その後マルチエフェクター中心の活動期間が長く続いたこともあり、SD-1は手放してしまったんです。今思えば、少し勿体ないことをしたかもしれません。
おじさんになって始まった相方探し
そして時は流れ、おじさんになった今。改めてRAT2の相方を探すことになりました。
もちろんSD-1の再入手も考えました。でも、ふと思い出したのが高校生の頃に友人から借りて使ったことがあるBossのBlues Driver(BD-2)のことでした。あの時の印象がとても良くて、ずっと心の片隅に残っていたんです。
当時も「これ、本当に良い音するな」と思ったのですが、掻き鳴らすギタースタイルだった自分には「ブルース」という名称がどうも引っかかっていました。「そんな渋いギターとかオシャレなギターとか弾けねぇし」なんて、若い頃特有の変な意地みたいなものがあったんですね。
購入してみて改めて実感したBD-2の素晴らしさ
思い切ってBD-2を購入してみました。そして改めて思ったのは、自分の過去の印象も、プロアマ問わず多くの人に評価されているレビューも、間違っていなかったということです。本当に良い歪みエフェクターだと思います。
BD-2の評判をまとめると、こんな感じでしょうか
- ナチュラルな歪み特性 – アンプの歪みを自然に拡張するような質感
- 優れたダイナミクス – ピッキングの強弱がしっかりと表現される
- 幅広いジャンル対応 – ブルースからロックまで対応可能な懐の深さ
- 他の機材との相性の良さ – アンプやギターを選ばず馴染む
- コストパフォーマンス – この音質でこの価格は破格
RAT2とBD-2、それぞれの個性
RAT2とBD-2は、どちらも比較的守備範囲の広いエフェクターとされていますが、その質は全く違っていて、それがまた良いんです。
個人的な印象を言うなら、RAT2は「粗い系」、BD-2は「上質系」だと思います。RAT2は荒削りでパワフル、時には暴力的なまでの迫力がある。一方でBD-2は洗練されていて品があり、どんな場面でも上品に仕事をしてくれる。
この2つを使い分けることで、表現の幅がぐっと広がりました。激しい楽曲ではRAT2で攻撃的に、メロディアスな部分ではBD-2で繊細に。同じギターから全く違う表情を引き出せるのが楽しくて仕方ありません。
BOSSエフェクターへの偏見について思うこと
ここで少し触れておきたいのが、BOSSのエフェクター、特に歪み系への評価についてです。なんだか日本では「BOSSは初心者向け」「音が安っぽい」といった偏見を持たれがちな気がします。
でも、実際に使ってみると分かるのですが、BOSSの歪み系エフェクターの完成度は本当に高いんです。特にBD-2のような製品は、世界中のプロミュージシャンが愛用しているのも納得の音質です。
この話については、また別の機会に詳しく書いてみたいと思っています。
まとめ
機材選びに正解はありませんが、自分が本当に気に入った音を出せる機材を見つけることの大切さを、今回のBD-2購入で改めて実感しました。若い頃の変な思い込みや偏見を捨てて、素直に音と向き合うことの重要性も感じています。
RAT2とBD-2という新しいコンビネーションで、また新しい音楽的な発見があることを期待しています。皆さんも、昔気になっていたけれど何らかの理由で敬遠していた機材があれば、改めて試してみてはいかがでしょうか。きっと新しい発見があるはずです。