SuperCollider起動時に自動的に「SuperDirt」をスタート(SuperDirt.start;)させる方法!SuperDirtがスタートしないエラー対応にも
ナカジ(@cp_nakajun)です。
最近、TidalCyclesに取り組んでいます。
TidalCyclesのファーストステップとして手軽にライブコーディングを楽しもうとすると「SuperDirt」というサンプラー的な音源を鳴らします。
普段は「SuperColliderを起動しコマンドを実行する(SuperDirt.start;)」ことでSuperDirtをスタートさせるのですが
毎回それをしなくてもSuperCollider起動時に自動的に「SuperDirt」をスタートさせる方法がありますので紹介したいと思います。
実はきっかけは
「SuperDirt.start;」を実行しても「SuperDirt」がスタートしないエラーに遭遇したことです。
“No more buffer numbers” (Windows only error?)
僕が遭遇したエラーは最終行が下記のような表示で
“No more buffer numbers” (Windows only error?)
突然、SuperDirtがスタートしなくなりました。
で、解決方法を探して検索したところ下記のサイトを見つけ解決を迎えました。
▶︎Supercollider / SuperDirt – “No more buffer numbers” (Windows only error?)
解決方法は
SuperColliderのスタートアップファイルにSuperDirtの起動ファイルを追加する
です。
SuperCollider起動時にSuperDirtをスタートさせる方法
実際のやり方です。
- SuperDirtの起動ファイルを確認
- SuperColliderのスタートアップファイルを開く
- SuperDirtの起動ファイルを登録
- sclang class libraryを再コンパイル
1.SuperDirtの起動ファイルを確認
SuperColliderのメニューから
[File]→[Open user support directory]をクリックします。
そうすると、ライブラリーのアプリケーションサポート内のSuperColliderディレクトリーが開きます。
[downloaded-quarks]→[SuperDirt]と進み【superdirt_startup.scd】を見つけておいてください。
2.SuperColliderのスタートアップファイルを開く
次にSuperColliderのメニューから
[File]→[Open startup file]をクリックします。
するとSuperColliderに【startup.scd】が開きます。
3.SuperDirtの起動ファイルを登録
【startup.scd】に自分の環境にあわせて以下のように記述します。
load(“superdirt_startup.scdのパス”);
ファイルのパスはsuperdirt_startup.scdをSuperColliderにドラック&ドロップでも記述されます。
僕の場合は以下の画像のようになりました
4.sclang class libraryを再コンパイル
「再コンパイル」と書くとなんだか大げさに感じるかも知れませんが、設定を反映させるくらいの感覚で良いと思います。
実際の作業も簡単です。
【startup.scd】に先の記述をした状態で
cmd + shift + L
と押せばOKです。
SuperColliderの「post window」がなにやら表示をはじめます。
最後に
SuperDirt: listening to Tidal on port 57120
と表示されれば完了です。