【日本らしさ】を勘違いすると危険ですよ!/日本に殺されず幸せに生きる方法 谷本真由美(@May_Roma) (著)
おはようございます(^_^)/
ナカジ(@cp_nakajun)です。
久しぶりの読書メモは日本に殺されず幸せに生きる方法です。
タイトルが非常に刺激的!!
日本の良さを「勘違い」して認識しているととんでもないことになる
と気づかされた1冊です。
良く求人広告で見かけませんか??
「当社はアットホームな雰囲気で社員同士の仲がよく休日もみんなで〜してます」
的なやつ
欧米のドライな感じと違って、実に日本的なアピールのコピーだと思います。
こういうのが危ない!!
そんな部分をかいつまんでご紹介します。
経済が上手く行ってない国の特徴
イタリアやスペイン、ギリシャでは、会社の行事や学校の行事も案外多いのです。友達や同僚と連れ立って食事をしたり、「社内運動会」のような行事に参加するのが大好きです。そういう「慣習」に「これはやめたほうがいい」と言うと一気に睨まれます。波風を立てるのはタブーなのです
経済が停滞している国は職場の人間関係がものすごく濃い
人間関係の構築は大事なので、職場のクリスマス会や誰々さんのお祝い、のような行事が重要で、張り切ってしまう人も少なくありません。 さらに、誰にどう思われるかは大変重要なので、職場にはおしゃれをして来ます
「よそ者に対する非寛容」です
「新しいものが生まれない」ことです。 新しいものは得てして既存の権威や決まりを「ぶちこわす」存在です。既存の仕組みや既得権や権威が「ぶちこわされる」と、必ずその影響を受ける人がいるのです。
「透明性のなさ」です。透明性とは、条約、法律、プロセス、ルール、手続きなどが明確で、公式なものとして使用されること。一部の人やグループだけではなく、広く一般に知られており、様々な人がそれらの公開されているプロセスや法律などを使用して、公正な条件で希望することを実現できること、です。(※いわゆるコネや社内ネゴ)
これはイタリアやスペイン、ギリシャなどの経済が上手くいってない国の話しです。
どうですか?
ゾッとするぐらい日本ですよね!!
日本的労働の「価値観」は世界の中では???
日本の外では「せっせと働いて死んだ偉人」や「親の死に目も無視して舞台に立った俳優」の話などすれば「一体お前は何が言いたいのか? 頭がおかしいのか?」と言われて終わりです
日本では「会社に所属することこそ人生」というような考え方が当たり前ですが、欧州やアメリカは、労働は「罰である」「人間が断罪されるため」「稼いで贖罪するため」という考え方が心の奥底にあるので、あくまで自分のために行うことです
「会社」とは、1人や少人数ではなし得ない仕事を、複数の人で集まってするための「仕組み」でしかありません
大事なのは何をやるか、何をなすか、であり、「どの仕組みに所属しているか」ではないのです。しかし、日本のおかしいところは「どの仕組みに所属しているか」を重用視し、それがまるでその人自身であるかのように思い込んでいる人が多いことなのです
ブラック企業で働いて「自殺する」とか、「俺がいないと会社が...」と過労死するとか、ありえません。
会社は仕組みです。だから組織と言います!
昔、若い頃、居酒屋でとなりのテーブルで飲んでいた女の子が
「えぇ〜、全日空で働いてるの?ちょ〜カッコいい」
なる発言をしていて
「???????」
となったことを思い出しました。
今日は、本書からネガティブな部分を抜き出し、「危険度」を強調しましたが
著者は「日本はまだ立ち直れる」とも書いてます。
改善するためにまず我々が取り組むことは、問題の「可視化」と「共有」です。明確にしなければ、何をどう直してよいのかわかりません
僕たちが、それぞれ個人として「日本に殺されずにすむ」ように
そしてそれが、「日本として立ち直る」ように
というあたりは、また別の機会にご紹介します。
キンドル版はかなりリーズナブルなのでオススメです。