CD普及後の音楽業界に起こった大きな変化は?【MEDIA MAKERS】を読んだら音楽制作について考えさせられた
こんばんは(^-^)/
ナカジ(@cp_nakajun)です。
拝読させて頂いているブログでも複数の方が取り上げられていた
MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 (宣伝会議)
を読みました。
多くのブロガーの方が取り上げていたのも
本書が「メディア企画・運営」をテーマにしているからでしょう。
僕もこうやってブログをやらせて頂いてますので、当然その視点から興味を持ち本書を手に取りました。
が、読み進めると僕の本来の目的である「音を作る」ということについても参考になり、そして考えさせられました。
そうなんです!
メディアを作ることも音を作ることも両方「コンテンツをつくる」ことなのです!
メディアは「読む」。音は「聴く」。
その違いはあれど「コンテンツ」を作成し、それに触れてもらうこと、その方法が重要な訳です。
タイトルにした
CD普及後の音楽業界に起こった大きな変化は?「サビ頭の曲の増加」
なるほど、確かにそうなった!!
気になりました。
CD普及後の音楽業界に起こった大きな変化について
本書によるとCDが普及するにしたがって
歩調を合わせるように進んだ「サビ頭の曲の増加」
とあります。
どういうことかと言うと、CDの前は「カセットテープ」もしくは「レコード」だった訳ですが
この2つのメディアは
好きなところから聴き始めることが難しい
のです。
CDは「曲の頭出し」がボタン1つでできます。
「カセットテープ」もしくは「レコード」の時代は、例えば2曲目がどこからかわかりにくいので
基本「最初から最後まで流しっぱなし」になります。
なので「曲の後半に向けて、だんだんと盛り上がる感動的な展開」を作ることができていました。
ところがCDだと「1曲目を聴き始め、退屈だと感じたら、ボタン1つで次の曲」にいかれてしまいます。
なので、「最初にリスナーの琴線に触れる必要にかられ」その結果が「サビ頭の曲の増加」ということです。
自分の曲がどんな聴き方をされるかを考えること
メディアの作り手もプロとして、どのような技術 環境を通じて、どのようなTPOで(例えば、通勤電車の中? 寝る前に個室で? 会社のデスクで? )、自分の作っている、関わっているメディアが利用され、消費されていくようになるのか、今後されていくようになるのか?に最大限の注意を払い続けるべきだと私は思っています。
もちろん、自分の作風とリスナー属性を考え、想定することが必要です。
自分の音楽(コンテンツ)はマニアック(マイノリティー)だから聴きたい人だけに届けばいいや。
拘りがあるから「CDメディアだけ」でいいや。
こういう考えを僕自身はスゴく理解できますし、否定するつもりはありません。
そういう拘りが逆に付加価値となることもあります。
ただ、そうしたいのであるならば「確信犯的」にやるべきですし、多くの人の環境に合わせて考え、行動することは決してマイナスではないはずです。
現在のメディア環境(特にPCやスマートフォンを見ているユーザー向けに)でリニアなコンテンツを用意 するというのは、牛丼チェーン風のハイチェアのカウンター席にいるお客さんに、3時間もかかるフルコースのフレンチを給仕するようなものなのです。「美味 い」とか「不味い」とか、「高い」とか「安い」の前に、そもそも文脈として、ミスマッチなのです。
プロの料理人ならば、店は汚くても、立地は悪くても「うまい料理を丹精込めて作ればイイ」と居直る人は まずいません。お客さんが「どんな席でどのように食べられるか」に必ず注意を払います。
上記のような点は絶対に「意識する」必要があります。
いかがでしょうか??
ざっと引用させて頂いた部分だけでも
コンテンツを作って食っていきたい人「必読」と考えます。
オススメというより「必読」です。