これからの未来を予想したいなら「若者」を知れ!若者研究のスペシャリスト 原田曜平さんの講演を聴講したまとめ
おはようございます^ – ^
ナカジ(@cp_nakajun)です。
僕は谷間の世代と言われる世代で
「バブル」は体験してません。
「ゆとり」世代でもありません。
個人的には一番中途半端だからこそ、苦労していて「残念」な世代かと思ってます。
それはさておき
日本は少子化。高齢者たちが未だに「現役の中心」ではびこっている現状。
ですが
これからの日本を担っていくのは議論の余地なく「若者」です。
世の中はテクノロジー側面や経済面からの未来予想は多くありますが
そもそも未来は「人」の行動が関わることなのです。
そういう意味で次世代の主力である若者を知ることは
目をそらす訳にはいかないことでしょう。
先日、博報堂でずーっと若者を研究している原田曜平さんの講演を聞く機会に恵まれましたので
その時のメモを残しておきます。
博報堂 原田 曜平
専門は日本と中国やアジアの若者研究とマーケティング及び商品開発。 博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。
「マイルドヤンキー」や「伊達マスク」「さとり世代」などの言葉の名付け親だったり、広めたりした人です。
若者が掴めない理由
- 不景気
- 未来への不安感
- 安定志向の高まり
僕は大人たちがバブルに酔っているころに思春期を過ごし、社会に出るだいぶ前にバブルが崩壊した世代です。
ところが、今の若者は
物心がついた頃にはとっくにバブルが崩壊して不景気真っ只中で成長してきた世代。
まぁ、上記のような感覚が大前提という感じ。
ケータイ文化と共に成長
日本人が初めて「携帯」を持つのは「中学3年生」の時が一番多いそうです。
そしてこれは世界でもトップの早さ
この結果「結束力や監視」といったことがキーワードとなりますが
「SNS疲れ」や「SNS八分」など主にSNSが起因してそうです。
- いじめの増加
- 若者カップルの間で束縛
- 恋愛イベント以外が楽なので流行る
- 誰かに会ってしまうから繁華街が嫌い
恋愛イベントが楽というのは元カレとか元カノ、またその友達がSNSで繋がってるから
なので最近はバレンタインデーやクリスマスよりハロウィンが流行ってるらしい…
また、繁華街も結局、SNSによって繋がりが広がったり続いたりしているのですぐに行動が伝わる。
監視されてる状態が常に続いている、ということらしい
中学生で携帯やスマホを持つことで
同世代のネットワークが巨大化し、かつある程度継続する
現代版の村社会ができあがるというわけ
その結果、同世代に過剰な気遣いを強いられることに若者はなっている。
もうひとつ、SNSの影響が出ていることがある。
それはSNSで他人の体験を共有しているので
行ったことない、やったことないことを知っている気でいるということ
行ったことないのに「ハワイなんかつまらない」と言い切る世代らしい…
若者の消費行動は??
そんな世代の消費行動とは?
景気が悪いからユニクロを買う訳ではない
お金がないからファストファッションではない。
ユニクロが好きだから買う。
吉野家が好きだから食べる。
そもそも「好き」だという
今の若者は生まれた時から景気が悪いので、「お金がないから」という感覚ではないらしい
僕らより上の世代は「安かろう、悪かろう」という価値観。
でも若者が生きてきた時代は「安くてもそこそこ良い」ものばかりの時代。
おじさん達の価値観とは全く違うのだ。
「のに」消費
これは「〜なのに」という消費行動。
昔の人は「いいもの・高価なもの」そのものを自慢していた。
今の若者は、例えば「ヤフオクで傷みの少ないブランド品を安く買った」ことを自慢する。
これは自分の目利き力を自慢している心理の表れであり
自慢しているのは「もの」ではなく「自分自身」ということだ。
100年使えるものがあったら高くても買う
「買い替えから買い足しへ」も重要なキーワードとのこと
「中学から使ってる時計を今でもしてます」という今の若者の心理は
- 長く使える時計を買える(貧しくない)
- エコなど時代に合った価値観を持ってる自分
- 実際の思い出が詰まっている
繰り返すが、生まれた時からすでに時代が不景気だった若者は「大量生産、大量消費」の価値観は持っていない。
今回の講演は以上のような感じであった。
最初にも書いたが僕は本当に「谷間世代」だと感じた。
わかる感覚もそうでない感覚も。
でも、どちらかと言うと価値観は若者に近いかな。
以下に原田曜平さんの書籍をいくつか紹介しておきます。
「マイルドヤンキー」も面白い分析なのでオススメです。
原田曜平さんの書籍
次は「ママっ子男子」がキーワードらしい。
ぼくらから見たら「マザコン」に見えるヤツです。